ツクールフェス作品「氷晶にあたたかな想いを」〜洗練されたシナリオと演出が光るRPG〜

  • 2018.05.04 Friday
  • 17:48

これまで色々とざぶとん作品をプレイさせていただきましたが

それとは明らかに毛色の違う内容でした。「フールバーガーズ」や

「ゲンキ・ツクール」が終始動的で明快なギャグ作ならば本作は

静と動を明確に両立させ、世界観や主人公など全体的に渋く纏めた

スタイリッシュな作品と言えます。

 

 

良かった点


主人公の「ロックウェル」は、それまでの破天荒気狂いキャラと違い

クールで不愛想ながらも頼れる性格となっており、イベントで

強敵を翻弄するような戦い方。通常戦闘時でも戦力の中心と言える

強さもあり、非常に説得力のあるキャラクターになっていて

とても新鮮に感じました。

 

ロックウェルもさることながら、それを取り巻くメイン人物も魅力的で

特に主人公の仕事の雇い主である「シャールス」が常に冷静で

目的第一なそぶりを見せながら後半には意外な一面ものぞかせ

それがEDで大きくかかわる等もあり、今ではすっかり大好きな

キャラクターになっていました。

 

またシナリオの流れが一つの遺跡を攻略するというもので

主人公の住む町以外は基本魔物が徘徊するエリアしか通りません。

(更に途中から後戻りができなくなる。)

また道中入れ替えはあるものの、基本的には二人で行動します。

その為先へ進むほど関わってくる人物も終盤になる程少なくなり

これまでに比べると非常に寂しい雰囲気になっていきますがその分

メインシナリオが分かりやすく・集中できて最後まで物語を

楽しむことができました。

 

戦闘もキャラ性能に合わせた行動をとればどの戦闘でも

安定して立ち回れ、雑魚なら純粋なごり押しでも時間がかからない

バランス。そして道中ちょくちょくと配置された全回復オブジェクトや

武具屋さんの存在もあり、戦闘のストレスを無くそうとする配慮を

感じられ良かったです。

 

他にも遺跡に向かう道中にはシナリオと関係のないボスが多数

存在するなどの寄り道要素もあり、シナリオ進行を退屈させない

作りになっています。

 

 

難点

 

しかしそれでも難点に感じられたことがあります。

特技の説明欄では、特技に表示されるダメージ・回復量が書かれていますが

主人公達のレベルが上がって効果量も増えても、説明欄の数値は変わらない

ので非常に紛らわしい。特にキャラが育ってきた時に回復技を使う際、

慣れない内は「回復量が少なすぎないか!?」と感じて高回復量の道具を

多用してばかりいました。

 また、序盤〜中盤まで仲間になるコモコモナは、攻撃技が消費の多い

全体技しか覚えず、魔道士系なので素の攻撃・防御面が非常に弱く

かなり強くなっても道中の雑魚に終始大ダメージを受け続ける。

その上もう一人の仲間と違い装備固定なので、装備である程度カバーも

出来ません。支援に集中すれ全く使えないわけではありませんが、

やり込みでLVが上がった状態では雑魚は何も考えずごり押し

したいというのもあり、使い勝手の悪さを拭えませんでした。

 

 更にボスが揃いもそろって能力増減・状態異常技を多用してくる

敵が目立ち(特に寄り道)で、本来の能力より下がった状態で、通常より

強化されたボスの技を受けて消耗を強いられる事が多い。特に終盤の昆虫軍団は

それらに加えて回復もあり、手ごわいというよりは煩雑で面倒極まる

戦闘内容になって、なんというか「もっとパワープレイがしたいんじゃー!」

と心の中で叫ぶ始末でした。

 後になって考えれば、キャラが少ない分戦闘でとれる選択肢も限られ

その上搦め手による波状攻撃で万全な状態で戦えない為、守りの工夫を

強いられ、攻めの工夫がしづらいというのが理由なのかもしれません。

 

設定的に本作の主人公は強い印象だったので、個人的にはアイテムに

よる消耗戦より、そのキャラの性能をフルに活かせるボス戦がしたかったです。

 

 

まとめ

 

今までの作品に感じた、奇天烈な作風や登場人物の癖の強さは薄れ、

シナリオと演出を洗練したと言える作品。基本は"静"だがここぞと

いうときの"動"の演出が秀逸で、ほかで言われた「映画のような作品」

という感想が非常に納得のいく作品となっています。

 戦闘面はまだ難があり、多人数だった過去作の癖が悪い意味で

抜け切れていない部分があるものの、これまで以上にとっつきやすく

シナリオはまとまっていて、特にEDに入る部分がため息をつくほど

素敵な作品なので気になる方は是非プレイしてみて下さい。

コメント
プレイ&感想ありがとうございます!
キャラクター、今まで子供っぽいというか若者ばかりツクってきていたので今回は大人っぽい感じにしてみました
シャールスは第二の主人公というか、ほとんど彼が物語を動かしていてラストも彼目線だったので、ロックウェルよりも主人公のつもりでツクってました。なので気に入っていただけて嬉しいです

戦闘、「守りの工夫を強いられる」って言うのは確かにその通りだと思いはっとしました
戦闘時の選択肢が限られるのに加え、敵がタフでどうしても長期戦になってしまうのが面倒さに拍車を掛けていたかも知れません
合成とかレベル上げで味方側を強化しても、それに見合う爽快感を得られる戦闘が殆どなかったのもダメだったかなぁと思いました
今後の作品では戦闘面でのサクサク感などに注意しないと……!
お互い頑張っていきましょー


折角なのでラピィとチキチキロードDLさせてもらいました
プレイしたら感想書きます!
  • ざぶとん
  • 2018/05/05 5:55 PM
>ざぶとんさん
コメントありがとうございます。ざぶとんキャラは
結構明快なキャラばかりのイメージでしたが
シャールスはしっかりとしたキャラの深みを
描けていて驚きました!

こちらこそ、ソラ世界制作頑張ってください!

それと改めてゲンキツクールをプレイさせて
頂きましたが、キャラの濃さもさることながら
どのキャラも明確な個性があり類似しているのが
存在しないのが凄いですね。またゲンキツクールの
続編が氷晶かと思ったら全くの逆っぽいことに
気付き、今後の展開がどうなるのかとても期待が
高まりますね。

そして作品のダウンロードありがとうございます。
ざぶとんさんのとは足元に及ばない出来で
非常に短いのですが、ぜひ楽しんでください。
  • 創造神司
  • 2018/05/05 7:37 PM
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